オルサス|過酢酸系消毒剤の使用に最適な動力噴霧機

過酢酸系消毒剤の使用に最適!

主要部分をステンレス化し、
強酸性消毒液にも耐用
新型高圧動力噴霧機
直軸でメンテナンスも簡単!

詳しくはこちらから

お役立ち資料

家畜や公衆衛生に係る
防疫強化対策のために。

消毒液の効力を低下させず、
長く故障なく使える
高圧動力噴霧機が開発されました!

欧米では2004年以降、発がん性物質のトリハロメタン等の問題から脱塩素化が進み、
塩素を含まない過酢酸が食中毒防止や鮮度保持、搾乳機の除菌等に広く使用されています。
一方、毒性の強いホルマリンによる消毒は、世界的な使用規制を受けて、国内でも2008年以降、医学製薬業界を中心に安全性が高く除菌力の強い過酢酸への移行が進みました。

この様な情勢を受け全農では、共同出資でエンビロテックジャパン㈱を設立し、
㈱科学飼料研究所を通じて、過酢酸「ビネパワー」の農家等への普及に取り組むこととしました。

そして、家畜衛生では2018年のCSFの発生を受け、
これまでなかった過酢酸(強酸)耐性の動力噴霧機を、
全農グループで畜産資材を専門に扱う
全農畜産サービス㈱が開発いたしました。

用途に合った商品を
お選びいただけます!

可搬型・固定型

オルサス KLC25

射出量:25L/分

直噴射出距離:7m

全高:310mm
全幅:460mm
奥行:750m
重量:57kg

固定型

オルサス GXC35

射出量:35L/分

直噴射出距離:9m

全高:430mm
全幅:490mm
奥行:940m
重量:120kg

給水・温泉・CIP配管洗浄も対応

背負い型

オルサスライト

射出量:1.6L/分

直噴射出距離:5m

全高:623mm
全幅:360mm
奥行:220m
重量:4.8kg

直射から煙霧まで
持ち手での操作やノズルの
交換で簡単調整

付属のステンレススプレーガンは
直射から広角まで
持ち手ネジで調整可能
オルサスライトは公衆衛生対策用に、
ノズルの交換で霧状の噴霧が可能

直射

広角

ステンレススプレーガンは、
直射と広角射出を手元で自在に調整できます。

オルサスが選ばれる理由

理由1ステンレスで錆びに強い

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オルサスは過酢酸系消毒液に耐用する
ステンレス部品を使用しているので、錆びに強い!

理由2直軸で壊れにくい

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直軸構造で、一般的なプーリー式の噴霧器と比較して壊れにくく、
メンテナンスも容易!

一般的な噴霧器
(プーリー・ベルト式)の構造

一般的なプーリー、ベルト式の噴霧器。
ベルトが切れたり伸びるなど、故障が起きやすい。

「オルサス KLC25」と「オルサス GXC35」の直軸構造

理由3用途別に使いやすさを追求

動画で詳細を見る

幅広い活用用途に対応できるよう、本体とノズルを3種類ずつ提供!
直射から広角、煙霧まで簡単に切り替えられる。

ノズルは手元で、簡単に
切り替え可能

直射

広角

オルサスライトはノズル交換で、
公衆衛生対策用の煙霧が可能

煙霧

本体は用途別に3種類

よくある質問

なぜ、強酸性(過酢酸系)消毒剤などに耐性のある動力噴霧機(オルサス)を開発したのですか。
種畜の生産農場(原々種豚、原々種鶏等)や高い生産性を上げているコマーシャル農場(養豚、ブロイラー等)では、旧来から過酢酸製剤による資材・車両・畜舎消毒がされてきました。
過酢酸製剤は強力な消毒剤であり家畜衛生にはきわめて有用でありましたが、元来の強酸性に加えて、旧来の製剤は硫酸を含むため金属腐蝕性がきわめて高く、噴霧機の故障による更新(1~2年)や部品補修(年に数回)が必要でありました。
㈱科学飼料研究所が販売する硫酸を含まないビネパワーは旧来の過酢酸製剤よりも腐蝕性がマイルドであり、以前のような頻回の噴霧機故障は生じなくなりました。
他方、1,000ppmを越える高濃度の継続的な使用や水洗を怠るケースでは噴霧機の腐食による故障リスクが伏在しました。
2018年9月に、29年ぶりに国内でCSF(豚コレラ)が発生し、感染拡大が深刻化するなかで、防疫強化のため安全で強力な消毒剤として過酢酸の利用を全農グループとして推進する過程で、強酸の使用でも故障しない腐蝕耐性のある新たな噴霧機(高圧タイプ、携行汎用タイプ)の開発が必要となりました。
強酸性(過酢酸系)消毒液を使用できるオルサスは、どのように設計されていますか。
動力噴霧機は一般的にポンプを介して噴霧する構造です。
一般に使用されている動力噴霧機は、ポンプ部に鉄や一般のパッキンなどを使用しているため、強酸性消毒液の噴霧では関連部品が錆びてしまいます。
これらの腐蝕状態などを検証した結果、逆性石鹸など腐蝕性の低い消毒剤や水でも長期の使用で内部部品が腐蝕(錆び)していることが判明しました。また、各部品を5000ppm過酢酸(最高濃度)に浸漬すると、すぐに腐蝕することも分かりました。
そこで、ALSUSシリーズの開発に当たっては、一つ一つの部品を5000ppmの過酢酸で浸漬処理して鯖びないパーツを厳選しつつ、設計を行いました。
そして、過酢酸タンクから噴霧するまでの間、経由する全ての部品がステンレスとフッ素系パッキンで構成し、ガンのジョイント部まで細部にわたってステンレス化した、ALSUSシリーズが完成しました。
オルサスの3機種は、どのような用途に使いますか。
オルサスには、大型畜舎等で使用する固定型のGXC35、一般の畜舎や農場ゲートで使用する可搬型・固定型のKLC25、車両や室内等で使用する背負い型のオルサスライトがあります。
GXC35は、畜舎配管に50mホースを接続して使用すれば、モーター出力3.7KW、最大射出量35L/分、直射9mなので、大型畜舎全体を洗浄・消毒が最適です。固定型なので豚舎をアウトするたびに使用するなどに力を発揮します。
KLC25は、GXC35よりやや小型になり可動もでき、最大射出量25L/分、直射7mなので、鶏舎をオールアウトするたびに持ちこみ、洗浄・消毒するのに最適です。
オルサスライトは、背負い式で最大射出量1.6L/分、直射5m、最大8時間充電が可能なため、車両消毒はもとより公共施設等の広い室内での消毒に最適です。オルサスライトには射出量の多い直射対応の直射ノズルと室内などの除菌に適した霧状に噴霧できる細霧ノズルも標準装備しています。
過酢酸の使用については、どのような注意をすれば良いですか。
(1)散布時の人体に対する注意事項
ア.個人用保護具を使用し、吸入・暴露・接触を避けて下さい。
イ.散布時は、保護具(防護用ゴーグル、マスク、長袖作業着、ゴム手袋、安全帽、長靴・安全靴等)を装着してください。
(2)液剤の取り扱いに対する注意事項
ア.原液は強い酸性のため、直接触れると、皮膚の火傷や目の損傷を引き起こす恐れがあります。
イ.希釈した液剤については、取扱後は手洗いを行ってください。
ウ.万一、作業時に飛沫や液体が付着した場合、すぐに水で洗い流してください。
エ.重金属、アルカリ、還元剤等が混入すると発熱を伴い、酸素ガスが発生するため、可燃物、酸、有機物、金属類、アルカリ剤等との混合しないように予防策を講じてください。
(3)保管方法
ア.過酢酸製剤(ビネパワー)は、消防法危険物第4種第2石油類です。
イ.室温以上に温度が上がることのない場所に施錠して、保管・管理してください。
ウ.保管場所の温度は50℃未満としてください。
エ.容器の通気孔を塞がずに閉栓し、直射日光を避けた換気の良い冷暗所に保管してください。
オ.保管数量は400ℓ未満としてください。
カ.耐腐食性のあるポリ容器もしくはガラス製容器に保管してください。
キ.原液はガス抜き容器に保管してください。密閉では容器が膨張し、高温下で破裂する恐れがあります。よって原液を、ペットボトルなど密栓容器に小分けすることは避けてください。
(4)廃液処理
ア.通常の使用では問題になるケースはありません。
イ.高濃度(1000ppm以上)の液剤を大量(1000㍑以上)に廃棄する場合は、アルカリ(苛性ソーダや石灰)でpH調整し中和するか(目安:6.5~8.3程度)、チオ硫酸ナトリウムなど過酢酸分解剤の使用を推奨します。
詳細はメーカーにお問い合わせください。
ウ.高濃度(1000ppm以上)でも、100~1,000倍の水で希釈すれば問題ありません。
過酢酸が最近、新型コロナ対策の消毒液として注目週目されていますが、どうしてですか。
(1)新型コロナ対策として施設消毒をする場合、これまでの消毒剤では、
ア.塩素系消毒剤は人体等に有害であることや腐食性があることなどから、散布施用を避け拭取り消毒が推奨されています。しかし、広範囲の施設では労力と手間がかかり、冬季など低温化では消毒力が低下します。
イ.アルコールは引火性があることや高価なことなどから、施設消毒の使用は困難です。
ウ.逆性石鹸は有機物があると消毒効果が得られにくいので、施設清掃後に消毒する必要があるなどの課題があります。
(2)過酢酸系消毒剤、オルサスシリーズの動力噴霧機が注目
ア.過酢酸は、人や環境に安全で優しく、強力な消毒力のあり、国産製品では供給量に課題があるとされていますが、米国より原体輸入するビネパワーは十分な供給量が得られます。
イ.強酸性や強アルカリの消毒剤は、消毒液に腐蝕性があるため、高濃度の使用や低濃度でも長く使用していると動力噴霧機の内部やパーツが腐食します。
ウ.オルサスシリーズの動力噴霧機は、金属パーツは全て高質ステンレス・フッ素樹脂のうえ、モーター駆動部も直軸プランジャーポンプの採用で、故障しにくい噴霧器と注目されています。国産では技術不足で割高のため、ステンレス先進国の台湾メーカーと提携し開発しました。